武道の世界では,同じ事を繰り返し繰り返し練習し,その究極の到達点に至ることを,「やがて神に至る」と言うことがあります.この映像を見て,その言葉を思い出しました.マイケル・ジャクソンはたしかに,「神に至る」境地に達していました.
無論全盛時のブカレスト・ライブなどと比べ,ダンスの切れも,声の伸びやかさも及ばないのは確かなのですが,あの歳で,あのダンスをしながら歌にまったく影響が出ない!これが驚くべき事でなくてなんでしょうか.彼は昔から「クチパク」を一切行わないことで有名でしたが,そのこだわりを生涯捨てなかった一念を感じずに居られません.
確かにこの映像は本番でないので,ダンスも歌も「8割」で通しています.それでも,人間が偉大になれるものだという事を見せてくれます.世の中には,一つのことを極めるときに禁欲的であろうとする人がいます.日本人にはとかくそういった傾向があり,さらに他人にそれを求める悪い傾向がありますが,彼の人生を見ていると,人間が偉大であると言うことと,禁欲的かどうかと言うのは関係ないことが判ります.
彼は決して禁欲的ではなかった,でも「神に至る」道を確かに歩んでいました.ご冥福をお祈り申し上げます.
さて冬季五輪で日本は惨敗でした.女子フィギュアもまあ「がんばった」という評価はともかくとして,完成度でかなわないのに,技術点でそれを上回るプログラムを組まなかった点に,最初から二位に甘んじていたように感じるのは,私だけでしょうか?「執念の差」を埋められなかったと言うことですかねぇ.

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