La Campanella 1973

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fujiko2.jpg以前紹介したとおり,こういうピアノを弾くために,人はこんなにも困難な人生を送らなければならないのでしょうか?16歳で右耳の聴力を失い,母国である日本に来たときに国籍を失い,ドイツには難民として帰ることになります.

バーンスタインの支持を得て,ウィーンに本格デビューすると云うときに,風邪薬の副作用で左耳の聴覚も失うことになり,演奏会をキャンセル.

La Campanella 1973 - Fujiko Hemming (拡大)

その後も変転を経て,父方のスウェーデンの国籍を得たのは40を過ぎてからでした.左耳の聴覚を少し回復して,ピアニストとしての活躍も漸く安定し,今に至ります.

最近の心の疲れを癒すには,彼女のピアノが良く効きます.もし,このピアノを獲得するために,彼女の余りに悲しい半生が必要だったというなら,ピアニストというのはなんと業の深い職業でしょうか.いろいろな年代(とはいえ全部最近と云えますが)のライブ録音を集めたこの録音を聴いていると,ピアニッシモの静寂感が増しているように思えます.

ところで,我が家の猫のぴしゃーまは,ラ・カンパネラがかかると歌い出します.

猫にも効くのか,その辺は判りませんが,人間ってすばらしいと思わせてくれる演奏です.

いわゆる正統派の演奏ではありませんが,まあ世の中の「名ピアニスト」の多くは所謂「正当派」ではありませんから,その辺は多くは言いますまい.とにかく言い演奏であることに疑問の余地はありません.

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このページは、silentseaが2009年11月14日 18:22に書いたブログ記事です。

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