先日初音ミクを中心にした音楽ムーブメントは,コマーシャリズムに押しつけられたデジタル・アイドルではなく,聴き手の中から「作り手」が現れた事による,「選択の自由」がいいと言うようなことを書きましたが,あっという間に状況が変わってきたようです.
初音ミクの2周年を迎え,新たな聴き手が現れた事で,今度は供給が増え始めました.以前はニコ動系にアップしていた作り手も多くがiTuneにアップされるようになりました.もの凄い増え方です.
いろいろ視聴してみて気がついたのですが,どうやら玉石混淆になってきたように思われます.
ふと思い出したのが,Atariショックです.1983年の事ですから,ピント来ない方も多いと思いますが,簡単に説明しますと,Atari社のAtari2600というゲーム機が登場して,ビデオ・ゲーム・ブームが起きたのですが,便乗したいわゆる「くそゲー」が大量に出回ったせいで,一年足らずでブームが終焉を迎え,結局Atari社だけでなく,ゲームの在庫を抱えた,販売店,流通を含む多くの業者が連鎖的に倒産する事になったパニックの事です.
実際にiTuneStoreで「初音ミク」の検索に引っかかる数が,この2~3ヶ月で10倍以上になっています.これでは逆に選べない状態になりつつあります.単純に「売れ筋」を選ぶ手もありますが,私は行列するラーメン屋は嫌いな質なので,いささか抵抗がありますし,売れているのを聴くのは単純に「つまらない」と思っています.
なにかこの様相は,「初音ミク」を出せば儲かるといった,Atariショックと同じにおいを感じているのですが,日本人は集団ヒステリーを起こしやすいですからねぇ...

コメントする