初音ミク関連の商品,サービスがまたしても賑わってきた.初音ミクは言わずとしれた,ヤマハのVocaloid2エンジンを使った,ボーカル音源アプリケーション・パッケージだ.
かつて大手の芸能プロダクション,メディア,広告代理店がデジタル・アイドルなどという分野に乗り出して大失敗したが.
2007年のリリース後,メディア・ミックスへの大規模な展開は目を見張る物がある.おかげで再び大手コマーシャリズムが手を出し始めているが,どうだろうか.
初音ミクと一口に言っても,その音楽はクリエータによって千差万別.当然「声の質」といったキャラはあるものの,クリエータの数だけ「初音ミク」が居るといっても過言ではない.
写真は26日にソニー・ミュージック・ダイレクトが発売した「ベスト?」アルバムという前振りのアルバムである.そもそも何をもってベストというのか,はなはだ疑問であるし.初音ミクが一つのキャラクターで無い以上,「アラカルト」になってしまうのは避けられない.
それに,「初音ミク」をフィーチャーするクリエーターの全てが,ソニー・ミュージック・ダイレクトと契約しているわけでもない.この2枚のアルバムからして,発売元はソニー・ミュージック・ダイレクトだが,別のレーベルというところからして,その苦労は忍ばれるが.とにかくいかに大企業でも一つに御しきれる流れでは無くなっている.
初音ミクをフィーチャーした楽曲のおもしろさは,先に言ったような「選択の自由」にあると思う.音楽は聴く側の感性によるので,どれが良くて,どれが悪いという区別はできない.従って全ては自分の評価によるのだが,私がいろいろ聴いて感じたのは,このソニーが纏めた,どちらかというと「ニコ動」系のクリエーターと比べて,iTuneに楽曲をアップしているクリエーターの方がよりpopな感じがする.
この2枚のアルバムを聴くと,「アキバ系」アイドル臭さが鼻についたり,曲そのものも単純だったり,アレンジが単調だったりする.つまり良くも悪くも「アイドル的」な仕上がりになっている.どちらを選ぶかは聴く側なので何とも云えないが,私の好みとしては,popでテクノ系(もしくはトランス系)にこだわった楽曲の方が聞きやすい.
数千とも言われる楽曲から,自分の好きな楽曲なり,クリエーターなりを選んで聴くという,今まででは考えられなかった音楽のスタイルが,今後どういった展開を見せるのか楽しみだ.

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