
Bach Matthaus Passion / Solti
以前,私の好きなマタイの演奏について書いたときに,大オーケストラ版の名演と書いた.そして現在Londonレーベルのハイライト盤しかないのが残念であるとも書いた.この全曲盤はかなり長いこと探していた.実際もう随分前のことだが,英DECCAにまで問い合わせたが,「現在出ていない」という回答しか得られなかった.
果ては中古CDからネットオークションまで探したが見つからず,半ばあきらめていたので,今日このCDを見つけたときははっきり言って驚いた.CDショップ思わず「ああっ」と声をあげてしまい,思わずあたりを見回してしまった.幸いクラシック・コーナーに他に人がいなかったので,変な人に思われずよかった.
ところで,このCD.なんとTOWER RECORDSの独自企画なのである.欧州のレコード会社は合従連衡が進んで,ユニバーサルがDECCAレーベルを吸収している.版権はユニバーサルが持っているが,この音源もユニバーサルの持っているものだ.
独自企画と言うことで,リマスタリングなどをした形跡はない.まあもともとデジタル録音なので音はいいのだが.とにかくTOWER RECORDSのおかげでこうして聞くことができる.普段クラッシックのCDを探すときにTOWER RECORDSはあまり利用していなかったので,いささか驚いたというわけだ.
改めて聴いても,大オーケストラ版にありがちな散漫な感じや,あるいは逆にゴテゴテした豪華さは無く,カラヤンの様に甘口に陥ることもなく,かといってクレンペラーの様にあまりに淡泊な感じでもない.ショルティらしいメリハリの効いた演奏である.そしてなんと言っても,ソリストの豪華さがすばらしい.ベーア,テ・カナワ,オッター等によるアリアはやはり秀逸だ.
TOWER RECORDSに感謝!

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