朝比奈の「指輪」

| コメント(0) | トラックバック(0)

AsahinaRing.jpg
朝比奈の指輪(ハイライト盤)

思い切ってiTuneに指輪を入れようかと思い立った.現在全曲盤があるのは,ショルティとベーム.その前にこれまであまり聞いていなかった朝比奈のハイライト盤をとりあえず入れて聞いてみた.この演奏は様々な意味で記念碑的な演奏で,1984年から1987年にかけて,朝比奈が客演して行われる,新日本フィル定期演奏会において企画された.

実は指輪の全曲演奏は二期会と若杉弘が全曲演奏をなんと69年に始めていたのだが,1987年時点では神々の黄昏を上演していなかった.そのためコンサート形式とはいえ,この朝比奈の演奏が実施的に日本初の全曲演奏となったのだ.

今にして思えば聞いておけばよかったと,悔やんでも悔やみきれない.改めて録音を聞いみたが,実にすばらしい演奏である.こういっては悪いが日本のオケは弦は巧いが,ホルンをはじめとする大型の管楽器はいささかレベルが低い.

いきおいワーグナーなどは苦手となる.しかし,ここで録音された演奏は実に朗々と,同じ時期に演奏されたベートーベンなどと異なり,ことさらテンポが遅いわけではなく,かといってこれ見よがしに派手なわけでもない.実に抑制のきいたしかし,一本芯の通ったすばらしい演奏だ.

特にオケの聞かせどころとなる,ジークフリートの葬送行進曲や,ワルキューレの騎行などは本当にすばらしい.特にジークフリートはショルティなどもいささか押さえが効かず,抑揚が大きすぎる感じがするが,そういった「残念」感が全くないのだ.

これは是非全曲盤を手に入れなければ...

朝比奈隆指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
ニーベルングの指輪 ハイライト
FONTEC FOCD-3279

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.silentsea.com/mt/mt-tb.cgi/132

コメントする

このブログ記事について

このページは、silentseaが2008年10月12日 17:46に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「AirMac再び」です。

次のブログ記事は「冬コースへ」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。