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2008年04月26日

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Karajanの第九

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Karajan / Berlin Philharmonic 1977(Live)

生誕100周年でカラヤンの様々な音源が発売されている.中でもかなり評判を呼んでいるのが,このDVDであろうか.60年代後半から70年代を中心に,カラヤン・プロデュースで作成された映像は,かなり偏った映像で,楽器の演奏者は手元のみ,カラヤンも左からのアップや指揮をする手元が中心.オーケストラは全景以外は撮らないという妙な演出で,まるでイメージビデオのような変なものだった.

このベートーヴェンの第九はベルリンフィルと録音した2回目のベートーヴェン全集とほぼ時を同じくして録画された,1977年大晦日のジルベスター・コンサートのライブである.ベルリンフィルとの蜜月の最後を飾る演奏で,磨き抜かれた弦の響きがいかにもこのコンビらしい演奏である.

ただ全集と違うのはライブであるが故の緊張感である.映像もあの作り物っぽい演出はなく,普通のコンサートの録画らしい作りになっている.確かにさすがのベルリン・フィルにも一部管と弦のバランスが危うい場面もあるが,カラヤンの面目躍如たる颯爽とした演奏である.

スタジオの録音は破綻のない,上手な演奏にはなるが,楽章ごとに別テイクとなると演奏者の気持ちが,曲を通して同じにならない.さらに第一楽章から第三楽章まで同席していなかった歌手や合唱団は思い入れも違ってきてしまう.

そういった意味で全曲を通して演奏した方が「良い」演奏になるのは当然だ.ここで云う「良い」演奏とは,技術的に「上手な」演奏と云うことではない.BGMとして聞き流すにはそういった作り込んだ演奏の方がよいだろうが,「鑑賞」するには,このライブのような演奏の方が私は好きだ.

カラヤンのスタジオ録音の全集で違和感を感じている人は,是非このDVDの演奏を聴いてもらいたい.カラヤンの録音という意味では,私が初めて第九のLPレコードを買った1955年のウィーン交響楽団とのライブが一番すばらしいと思うが.(この音源も初CD化されている)

UNITEL CLASSICA
Herbert von Karajan
Berlin Philharmonic Orchestra
Beethoven Symphony No.9 CHORAL
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