Blu-rayの「バックアップ」闘争について
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埋蔵金は埋め立てが完了したときにすでに盗掘されている.どんなに厳重な暗号も,所詮人間の考えたものなら復号できないはずがない.次世代ディスクとして規格が統一されたということは,鍵を破ろうとする者が飛躍的に多くなることを意味する.しかし規格統一の前,2007年2月に既にAACSが破られたというニュースが世界を巡った.
AACSはHD DVDもBlu-rayも採用していたので,統一を前にしてハッカーの格好の目標となったわけだが,この解読事件の発端となった,Forumサイトのアーカイブを改めて読み返すと非常に興味深い.始まりは再生ソフトのデコード手順をモニタすることから始まり,2日間ほどで暗号が格納されている場所のめどがついている.

さらに10日ほどの間に,暗号化のツリーがほぼ解明され,2週間経過した頃にはLinuxで稼働するテストコードが登場している.この辺の投稿の内容は英語であることを差し引いても非常に技術的に高度なもので,私の理解はとても及ばない.世界の広さを感じる.
やがて,これらの試行錯誤が元になりBackup○○○-○○○というソフトになった.このソフトはCPSキーなどが分かっていることが前提で,キーが明らかになったのは,一部の再生ソフトの不手際によるものだった.現在この穴がふさがれてしまい,いろいろな圧力もあってForumは地下に潜ってしまった.しかしこのときキーを読まれた60タイトルあまりは現在もこの方法でリッピングが可能なようだ.(新しくプレスされたものは除いて)
その後DVD○○○ HD Dec○○○...で,一般の人でも簡単に読めるようになったが,このソフトを作った会社が表舞台に出て商売を始めたので,AACS対応ディスクは読めないようになってしまった.今後BD+が導入されれば,また振り出しから始まることになるのだが,果たしてどうなることか.
悪用すれば著作権者や販売会社が損をするのだろうが,買ったソフトを様々な形で鑑賞したいという正当なユーザの欲求も分からないではない.まして古いCDが既に読めなくなってきている現状を考えると,購入者の利益も保護して貰いたいものだが.