Houses of the Holy - Led Zeppelin -

聖なる館/レッド・ツェッペリン
今月10日(英国時間),27年ぶりに復活コンサートを行ったツェッペリン.「ボンゾ(ジョン・ボーナムの愛称)以外のドラムスの前で歌う気はない」というプラントの言葉で1980年解散が決まったが,そのボンゾの息子をドラムスに迎えて,一夜限りの公演となった.
曲目は以前DVDを紹介した「永久の詩」にほぼ近いものになったが,アンコールがWhole Lotta LoveとRock and Rollだったとは泣かせてくれる.チケットの高騰を抑えるために,身分証の提示まで課したにも拘わらず,ネット上で2000万の値がついたと言われている.
伝説のバンドらしい,スケールの大きさだ.さて,改めて彼らのディスコグラフィの中で一枚を紹介するなら,どれを選ぶべきか.III,IV,そしてこの「聖なる館」を候補とすることに多くのツェップファンが同意してくれるだろう.個別の曲のすばらしさを上げればIVがずば抜けているだろう.
MLBの試合で必ず流れるImmigration Songを含むIIIも象徴的な意味を持つアルバムだ.しかし,ツェッペリンを他のバンドと区別せしめているアコースティックなハードロックという特性を遺憾なく発揮したこの「聖なる館」が彼らの代表作と呼ぶのに相応しい気がする.
このアルバム以降,いささか彼らが息切れしている感じが否めないのは残念だが,とにかく他のロックバンドとの決定的な違いが顕れたこのアルバムこそは,1970年代ロックシーンの象徴だと言っても言い過ぎではないだろう.
同じ時間を過ごしていない若い世代も,青春時代がダブる人も,この類い希なパワーと音楽性を併せ持った不世出のバンドの名作をこの機に聴いてみてはいかがだろう.