時季外れなぶり大根
ぶり大根
少し涼しくなったからと云って,ブリも大根も旬ではない.ブリのあらと大根が目に付いたので作ってみた.恐らく養殖であろうブリのあらは旬でなくても充分に脂がのって,大根も甘みのある大根だった.ぶり大根はスロー・フードである.スロー・フードはLOHAS(Lifestyles Of Health And Sustainability)な生活の基本だが,必ずしも環境に優しくない,と言うのが本日のお題である.
難しい話は措いて,作り方から.
材料:
1.ブリのあら 量は適宜
2.大根半分
3.生姜 一かけ
4.昆布 少々
調味料:
1.砂糖 大さじ2
2.醤油 大さじ3
3.みりん 大さじ2
ブリは熱湯を掛けてから汚れや血を洗い落とします.大根は中火で20分ほど煮ます.水から茹でた方が良いでしょう,一度鍋から出します.料亭風に造る場合は,この煮汁は捨ててしまいますが,このまま後で使いましょう.
大根の煮汁に水を足し,大根,生姜,昆布,ブリを入れたら,砂糖を入れて火に掛けます.煮立ったら灰汁を取り,醤油をいれます.落としぶたをしてさらに20~30分煮たら,みりんを加え,さらに一煮立ちします.
さて,底引き網や大規模な定置網で魚を獲るのは混獲や漁網による環境被害などがあり,地球環境に優しくありません.しかし日本の開放型の生け簀による養殖はこれまた環境に優しくありません.時季外れの大根栽培も同様でしょう.多くの燃料や肥料,飼料に抗生物質やホルモン剤を環境にまき散らし生産された物です.
煮るために多くのガスや電気を消費して,これら環境に負担の大きい素材を煮ているのですから,環境に優しくない上,LOHAまではともかく,さいごのS(継続可能性)については達成できていません.つまりスロー・フードを食べてもLOHASな生活には成らないし,LOHASな生活が,地球環境に優しいかといえば,そうでもないという,残念な話です.
ぶり大根をいただきながら,人間は生きているだけで,地球に負担を掛けていることに思いを寄せましょうという,壮大なお話でした.