PS3アップデートとBlu-Rayの攻勢

Pirates of Caribbean
PlayStation3のソフトウェア・アップデートは毎回少なからず進化が目に見える.今回はDVDのアップスケールと,SACDの音質の向上が目玉になっているが,他にも前回の改善でCD/DVD/Blu-Rayの自動再生が出来るようになって,使い勝手もかなり良くなった.キラーソフトと言うほどでもないが,買おうと思うようなソフトが漸く販売されるようになってきた.
今回のアップデートで一番効果を感じたのは,SACDの音質だ.音の透明感が増して,明らかに解像度が上がっているのが判る.今回聞き直したのはヴァントのブルックナー7番である.元々の録音がマルチチャンネルで,良い状態で録音されている.
以前書いたとおり,再生音量を上げても音圧を感じない事は同じだが,実際にホールで聴いているように,オケの音と自分の間に空気しかない感じ,と言って判るだろうか.オケの配置や奥行きまで実に良く表現されるようになった.
さて,新しいBlu-Rayソフトである.パイレーツ・オブ・カリビアンのデッドマンズ・チェストは撮影そのものがハイデンシティで行われており,撮影原版が実は現在のFull HDでも表現しきれない程のデータ密度を持っていると言われている.従ってBlu-Ray用にエンコードするに当たり,見やすいようにデータ量を落とすようなエンコードをしたらしい.
観る前に,時代劇がビデオで撮影されるようになったときに感じたような違和感が有るのではないかと思ったが,杞憂であった.これだけ抜けの良い鮮やかさは実に気持ちがよい.それにしてもBlu-Ray化されるソフトの基準がいまいち良く判らないのだが,何故絶対売れそうなタイトルがなかなか出ずに興行的にもたいしたことのないタイトルが優先されているのだろう?
ところでユニバーサルは何故HD DVDに固執するのだろうか?松竹はどっちか?指輪は配給元が松竹だったから...ロード・オブ・ザ・リングはハイデフ化して欲しいコンテンツだと思うのだが.