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2007年05月27日

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新マスターによるバイロイト/ルツェルンの第九

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1951 Bayreuth/1954 Lucerne

昨年12月9日の記事でこの2枚のBeethovenの交響曲第九番を紹介した,今回紹介するのは同じ日の録音であるが,今まで世界中で使用されたオリジナル・マスターとは異なるマスターから起こされたCDである.ルツェルンの録音(写真左)は昨年先に発売され,今月になってバイロイトが発売された.よくぞ残っていてくれたものだとしか言いようがない.

以前,時間の経過は失うばかりではないと書いたが,時にはこのような贈り物を残してくれるらしい.レコード時代を知らない人達も,あるいはフルトヴェングラーを知らない人にさえ聞いてもらえる音質なのだ.特に3年時代が下っているルツェルンに至っては,モノラルで有ることが不自然に感じるくらいに明瞭な音質なのだ.

このルツェルンを聞いたとき,「おやバイロイトの方が良かったというのは気のせいか?」と疑ったほどに,フルトヴェングラーの生々しいタクトを感じられる.そして先週発売されたバイロイトを聴いて,本当にこの人類の宝が残ってくれた事を有り難く思う.やはり演奏の緊張感と,密度が明らかに違う.第4楽章の最後の一音が唐突に途切れるように感じられた,「あの音」に,実はホールの残響が残っていたのだ.

バイロイト盤は開演前のざわめきと拍手が納められているのだが,この間に人々が囁き合う声までハッキリ聞こえる.確かに1951年の録音であるバイロイトは音質的には苦しいところもある,しかし,しかし.私にとって第九の本質を感じさせてくれる録音はこれ以上のものはあり得ないと,改めて感じさせてくれる一枚となった.

余談だが某レコード通販サイトの購入者評に,「この曲はもっと祝祭的な...,やはりフルトヴェングラーは時代に取り残されるべき人だった...」という評が載っていた.何度も言うように再現芸術の感じ方は個人の感性なので,他人の評価など気にする必要もないのだが,ベートーヴェンの音楽に対し「祝祭性」という言葉を使うのは訂正しておきたい.

彼の人生,この曲に至る苦難,そして様々なメモや友人への手紙に残る彼の考えや,曲への思いから「祝祭」などという暢気な言葉は出ようはずもない.ここにあるのは過去に何度も語られたとおり,「闘争と勝利」以外の何物でもない.そして,その勝利にすらベートーヴェンは酔ってはいないのである.

オーディオ的な効果を考えたり,ことさら美しく演奏すれば良いといった「売れること」を前提に行った録音と同列に語れるはずもない.録音として残ってくれたからこそ我々は聴くことが出来たわけだが,フルトヴェングラーもオーケストラの奏者も,そのようなことを意識してはいなかっただろう.

音楽の真の喜びはコンサート会場にあり,録音はその思い出の一助に過ぎないのだ.

それはともかく,クラシックを聴き,またベートーヴェンを聴こうと思う人,またかつてこの2つの録音を聴いた人は,是非この二枚で聞き直してもらいたいものだ.

Bayreuth 1951 / OTAKEN records TKC-309
Lucerne 1954 / OTAKEN records TKC-307

2007年05月26日

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Felicaカードリーダー

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Felicaカードリーダー/RC-S320(拡大)

PASMOが運用開始になって2ヶ月あまり.乗り越し精算は格段に便利になったが,その真価は発揮されているのだろうか.ICマネー時代のgadgetととして,Felicaカードリーダーを購入してみた.きっかけは乗降客の多い,神奈川の裏切り者「M田駅」で,降りたときに,なにか表示されなかったようなと,思ったら案の定帰りに乗ろうとしたら,カードが使えないと改札機で表示された.

これが初めてではないのだが,どうも「乗降客が多く」,「前の客が磁気のプリペイド」,かつ「前の客が改札を抜けるときに立ち止まるような行動をした」場合に,がっちり嵌っている.特に1番目と2番目の条件はほぼ確実ではないかと思う.

これらの条件に嵌ると,レスポンスが遅く,改札通過の記録が残らない場合がある.SUICAではそのような経験はないので,PASMOのシステムはまだ練れていないという事だろうか?ともかく乗降記録をきちんと確認したいと思い,カードリーダーを購入した.Playstation3互換で,PCでも使用できるタイプにした.

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ソフトで乗車履歴を表示

家電量販店で¥3,000程度で購入できる.不親切なことにソフトは自分でダウンロードしろということなので,ドライバと,使いたいカードのタイプに応じたアプリケーションをSONYのサイトからダウンロードし,インストールした.

CDを付属させるよりは原価を安くできるのだろうが,かえって問い合わせへの対応などで人件費が嵩むのではないだろうかなどと,余計な心配をしてしまう.絶対必要かと言えば,そうとは言えないようなgadgetだが,elioなどのネット決済にも使えるので,その手のカードを持っているなら,使い道はあるのではないだろうか.

と言っている端から,よく見たらCDが付いていました...説明書にCDが付いていない場合...などと書いてあったので.

鉄道系のICカードだが,SUICAはJR西,JR東海と互換性が,などと強調しているが,相互の圏内から乗り入れ出来ないのでは,ほぼ意味がないように思うのだが...

2007年05月21日

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今週の写真から

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ハルシオンの花(拡大)

写真はハルシオン(春紫苑)ですが,ヒメジョオン(姫女苑)が見られるようになってきました.私も少しあやふやだったのですが,見分け方を少し紹介しましょう.どちらも外来種だと言うことが判りました.しかもハルシオンは花粉症の原因花のひとつとか,困ったものです.

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ハルシオンの葉の付き方(拡大)

ハルシオンは茎の中が中空,開花前の蕾がうなだれる,そして葉が茎にめり込むようについています.写真をご覧下さい.移入期はハルシオンがやや早く180年(江戸後期)ほど前だということです.

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ヒメジョオンの葉の付き方(拡大)

ヒメジョオンは茎の中が中空ではない,開花時期がやや遅い,そして葉の付き方が,写真のように茎の先に葉が付くような形になっています.花の形を見ただけでは区別がつきません.140年ほど前(江戸末期から明治)に移入されたようです.

マクロで撮ると存外に可憐で,写真うつりがよい,意外性のある花です.

2007年05月19日

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生物の保護はなぜ必要か

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生物の保護はなぜ必要か ダイヤモンド社

生物の保護が何故必要か,この答えを子供に教えることはなかなか難しい.いや大人でも正確に理解している人はいないだろう.大人ならば,このように少し難しい本を読んで,自身の脳を鍛えることも悪くはあるまい.当サイトのOldStyleを訪れる人には,この疑問文で検索した結果やってくる人も少なくない.

さて,改めて問おう,「何故生物の保護が必要なのか」.この問いには2つの答えがある.一つは生物を絶滅させることは,ロシアン・ルーレットの引き金を引くのと同じだと言うことだ.或いは積み木の山を崩さないように引き抜くゲームにも似ている.ただその結末として被る被害の大きさはやはりロシアン・ルーレットと呼ぶに相応しい.

地球環境は砂で描いた曼荼羅のように繊細で脆く,かつ様々な要因が複雑に相互依存したシステムだということだ.ほんの一点の崩壊が,システム全体に影響を及ぼす大破滅の引き金になるかも知れないのだ.

例えばツボカビによってカエルがいなくなった南米では,作物が育たなくなり村が無くなった場所がある.それはカエルが絶滅したことで,カエルを餌にしていた魚,猛禽類が減り.その結果虫が大発生し,ネズミも増え,ついには作物が大きな被害を被ったのである.このように,取るに足らないと人間の考える一つの種が消えることが,悲劇の引き金を引くのである.

もう一つの答えは,数十億円の価値がある宝の山をがらくたと思って捨てているのと同じだということだ.現在アマゾン流域の熱帯雨林では,毎日数百種類の昆虫,植物が絶滅していると言われている.ところがこれらの植物や昆虫から,不治の病の効果のある成分が抽出されたり,新たな機能性アミノ酸が発見されたりしている.つまり,絶滅を放置するのは,数十億の当たり宝くじを焼いてしまうのと同じなのである.

日本の自然環境に外来種の魚を放すような輩は,この死のルーレットに手を貸す愚か者である.一つの村が放棄されるくらいの影響は限定的なもので,もっと大きな壊滅的な打撃を人類に及ぼす引き金を,いつ引いてしまうか判らないのである.

そういう理屈をしかめ面しく,小難しくこの本は説いている.オトナは自らの責任として,このような本を読んで自分の脳を虐める罰を自らに科すべきであろう.

貴方は意味のないロシアン・ルーレットの引き金を引くか,それとも癌の特効薬をわずかな穀物のために焼き畑に変えてしまうのか.

「生物の保護はなぜ必要か」 - バイオダイバシティ[生物の多様性]という考え方 -
ウォルター V.リード
ケントン R.ミラー 共著
藤倉良 訳
ダイヤモンド社刊
ISBN4-478-8704-9 C0036

2007年05月13日

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マーラー:交響曲第五番

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Tennstedt/London Phil Barbirolli/New Philharmonia

「のだめ」ブームになって久しい.プロの楽団員達の間で火が付いたこのコミックの人気はやがて一般の人々に広がった.クラシック業界は低いレベルで安定した世界である.クラシック・ファン以外の人々に注目されるようなことがあると,業界のみならず,ファンもこぞってそれを後押しするような傾向がある.

こういう事でファンの裾野が広がることは歓迎すべきだろうが,いささか取り上げられている曲や演奏がマニアックなのが問題だ.私もマーラーについて聞かれ閉口している.このブログで何度か書いているように,私にはマーラーが理解できない.

何が判らないかと言えば,演奏に必要なオケ構成の巨大さ.そのためにだれが演奏しても微妙にズレが生じ,どうにも散漫な感じがしてしまう.マーラー好きに言わせると,その不協的な響きがまた良いらしいのだが.そのせいでズレを排除してしまったショルティの演奏は日本では受けが悪いらしい.

何を聴けばよいかと言われ判らないと応えるのも癪である.取り敢えずオケのドライビングが良く,判らないにしろ「巧く」演奏していて,かつ世界的に評価の安定している演奏を紹介したいと思う.後期の曲はさらに難敵なので,比較的分かり易く,映画「ヴェニスに死す」で第4楽章が使われて有名な5番を取り上げたい.

写真の左はテンシュテットがロンドン・フィルとの全曲録音の後,癌治療のためのリタイアを経て復活した際に行ったライブ録音である.実は全曲録音の後,1,5,6,7番をライブで録音し直しているのだが,大変緊張感のある演奏である.何かしらやり直したいところが有ったのかも知れない.

右はバルビローリの最後のマーラーである.1969年にこの録音を行った後,同じNew Philharmoniaとともに来日するはずだったのだが,突然逝去してしまった.こちらは如何にもバルビローリらしい,官能的な響きを聞かせてくれる.解釈としては古典的なのかも知れないが,私はこちらの方がマーラーらしさを感じる.

この2枚はEMIが2006年にリリースした「決定盤1300」という廉価盤シリーズに納められているのだが,同じ曲がひとつのシリーズに2曲取り上げられているのは非常に珍しいことだ.それだけ人気を二分する演奏だと言えるのだろう.

2007年05月12日

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07年シーズンはパンク修理で幕開け

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本日の境川

花粉も収束していよいよ07年シーズン開幕.と,意気込んでみたものの開幕はなかなかスムーズには行きませんでした.実際に走り始めたのは先週のGW後半の週末.この日は些か体力的に自信が無くコース半分で折り返し.ところが家に帰り着く寸前にホイールに違和感が.見てみると後輪の空気が半分ほど抜けていました.

○十年?ぶりに再開した自転車で初めてのパンク.取り敢えずチューブにパッチを当てて,空気を入れ数日放っておいても圧が下がらなかったので良しと思い,今朝になっていざリベンジ.快調に走り出したものの先週の折り返し点でまたも違和感.

またしても空気が甘く...修理したタイヤでは圧が強すぎたのか?などと思いながら自転車用デイパックの中を探ってみると予備のチューブが無い.先週パンク修理したときにバッグから出してしまったらしい.やむを得ず騙し騙し帰宅.終点まで走るより疲れました.

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チューブが悲惨なことに

家の前でリム打ちするような音がしたので降りると空気が完全に.空気が甘くなった状態で無理に乗ると,タイヤの中でチューブがずれる事が有りますが,まさにその状況のようです.パンク箇所を確認するまでもなくチューブ交換です.

悲惨なことにタイヤもリムと地面に挟まれて側面に少し傷が.この状態で乗るのは自殺行為なので,泣く泣くタイヤも交換.ミシュランのタイヤは柔らかいとは聴いていましたが,外してみて納得.まだ600kmくらいなのにかなり薄くなっていました.

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ブレーキのセンター調整はこの小さなねじで

さて,いつも思うのですが,タイヤ交換するとどうしてブレーキのセンターがずれるのでしょう?と思いながら,地道な作業を...

本日の出費
Schwalbeの28x700 一本 ¥2,700
Schwalbeのチューブ 一本 ¥7,00

タイヤの値段はかなりグレードが下がって1/3ほどに,どうして財政難の時に限ってこういう事が.おまけに輪行中に撮影に使っていたXactiのCCDがお亡くなりに...なんてついていないんだろう.

教訓としては輪行には予備チューブを携行しましょう.タイヤ圧を高めにする場合は,少しの傷でもチューブは交換が吉.以上です.トホホ...

2007年05月03日

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夏のお取り寄せ - 千疋屋 メロンシャーベット -

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メロンシャーベット(拡大)

肌寒い日があるかと思えば,突然26℃を超える日があったり,いささか体調管理の難しい最近だが,そろそろ夏のお取り寄せを...今回は千疋屋のメロンシャーベットである.一個1万円もするので,一人で買うには勇気が要るが,数人でホームパーティや暑気払いをするような機会が有れば,試してみる価値はあるだろう.

このシャーベットは千疋屋の契約農家で,特別に栽培されたメロンを使用している.勿論生のメロンを買うことも出来る.それを惜しげもなく丸ごとシャーベットにしているところが贅沢なところだ.食べる1~2時間前には冷蔵庫から出して置くことで,程よい堅さにしてから食べる.

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丸ごと(拡大)

今回は4人で分けたので,それでも一人前¥2,500ナリである.値段を考えただけでも神々しいものがある.室温22℃で1時間50分おいたが,ちょうど包丁で切りやすい感じになっていた.しかしシャーベットの中に入っている果肉の固まりはまだかなり硬かった.

口にすると非常に上品な甘みと,メロンの香気が鼻腔をくすぐる.きっと生の果実はさらに甘く感じるのであろう.見た目の豪華さはもとより,大人の夏のお取り寄せとしてはかなりハイレベルな逸品である.

2007年05月01日

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4月のアクセスログ解析結果

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4月のAccess Log(参照)

2007年4月のアクセログ解析結果をお届けします.総リクエスト数108,187,総ページ数46,013でした.1月以来久しぶりに総リクエスト数が10万を超えました.もっとも大半はRobotでしょうが,メインメニューを開いていただくケースも増えているようで,平均100/日が続いています.まあ多いわけではないですが.それにしてもリクエスト総数の半分がasianetcom.net...ボットネットの大量生産でもしているのでしょうか?ドメインが怪しいし.

検索は先月に引き続きバナナケース,そして定番のガジュマル,コピ・ルアク,iPod関連が相変わらず.リンク元に百度が入ってきました.adsenser.jpから2回,これは政府がやっているボットネット探しのサーバーだと思われますが...

5月は自転車も復活したいと思いつつ,相変わらずシーズンの最初はなかなかハードルが高い...走り始めてしまえば何でもないのですが.