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2007年02月25日

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悪貨は良貨を駆逐するか(これでも格安DVDを買うの?)

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Bergmanのガス燈DVD

以前,真昼の決闘のDVDで,ファーストトレーディングの¥500DVDの音声が粗悪であることを書いたが,改めて画質について報告しよう.その意図は,映画ファンとして,悪貨が良貨を駆逐するような市場に成って欲しくないからである.レンタル感覚で手軽に,ちょっとみたいという場合は,選択の余地もあるだろう.しかし,その映画を繰り返しみたい,ライブラリとして残したいと考えているなら.この記事を見て考えてもらいたいものだ.

上記写真は,左がファーストトレーディングの¥500DVD,右は配給会社であるワーナーの正規盤である.公開当時のポスターを使い,正規盤の方がむしろ安っぽく見えてしまう.しかし,マスタリングもせずに,著作権の失効を利用したコピー品と市場で争うために,経費を削っているのだろう.しかし正規盤も¥1,500だ.充分安いとおもうのだが.

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正規盤の画面(拡大)

さて例によって同じ場面の写真を見ていただこう.写真は全く修正はしていない.撮影条件も同じである.これは,比較に及ばないだろう.格安DVDの画質は酷い物だ.今回の比較で判ったことは,格安盤は映写している物を撮影しているような感じだ.つまり画面が震えているのだ.映写機で投影している物を撮影するとこんな感じになる.

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格安盤の画面(拡大)

音声もこもったような音声だ.取り敢えず「ちょっと見てみる」にしても,この画質,音質の差はどうだろう.映画ファンとして,このような粗悪な格安盤のせいで,配給会社がリマスターした製品が市場に出回らなくなってしまったら,哀しいことだ.

同じ物なら安い方を選ぶかも知れない,それは仕方のないことだ.しかし明らかに品質に大きな差があることを消費者は知っておくべきだ.このような古い映画のDVDを買おうという,映画ファンならば尚のことである.

2007年02月24日

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油を使わない餃子

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油を使わない餃子

ダイエットか,あるいは年齢的な食事制限かに拘わらず,油を制限するのはなかなか難しい.味を落とさずになるべく普通の食事に近い内容にしたいものだ.その方が無理なく続けられる.単に油を抜くとどうしても味が落ちてしまう.コツは旨味成分のコントロールにある.

通常の食事では動物性の油脂による旨味が中心になる.それを植物性の旨味に換えることができれば,ヘルシーな食事にすることができる.また全てを制限するのではなく,一部に残すことも重要なのだ.本日のひと皿は,豚挽肉を125gだけで,4人分(28個)の餃子を作る.

1.豚挽肉125g
2.キャベツ1/8個強
3.ニラ1/3束
4.干し椎茸6枚
5.干しエビ大さじ1
6.ニンニク3片
7.生姜少々
8.長ネギ少々

4と5は水でゆっくり戻す.具を練る際に,戻した出汁を使う.2と3は5mm角くらいに,6,7,8はみじん切りに.干し椎茸は水分を絞りきらないように5mm角に,エビはみじん切りにする.全てを一緒に混ぜて,以下の調味料でしっかり捏ねる.

1.OXジャン 大さじ半分
2.黒こしょう少々
3.味噌 小さじ1
4.干し椎茸の戻し汁 少々
5.干しエビの戻し汁 少々
6.酒 大さじ1
7.ごま油小さじ1

これをしっかり練ったら,冷蔵庫で30分ほど寝かす.これで,中型のボウル一杯の具になるので,特大の餃子の皮で包みます.大きさに寄りますが24~28個になります.

焼くときはごま油大さじ1でフライパンを強火で良く熱し,餃子を入れます.少しだけ焼いたら,餃子の半分くらいの位置まで水を入れ蓋をします.フライパンの大きさに応じて水の量は調整してください.水分が無くなるまでそのまま中火で.

中身は殆ど野菜なので,見た目のボリュームはありますが,油脂は殆ど有りません.ついでですからご飯も少々気を遣いましょう.

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古代米と大麦入りのご飯

上記の写真は米3合,大麦50g,古代米大さじ3で炊いた物です.雑穀ご飯は少し気になるという方でも,この配合ならそれほど気に成らずに食べられると思います.言うなれば初心者向きの雑穀ご飯です.食物繊維や,アントシアニン,ポリフェノールも摂れます.一膳あたりの米の量が減り,糖分も少なくなります.

一緒にサラダや煮物を添えれば,かなりヘルシーな食事になります.ちなみにこの配合のご飯は普通に一膳を食べてもすぐにお腹が減るので,試してみてください.

2007年02月21日

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MIFES8 中小ソフトベンダの誤った戦略?

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MIFES8のパッケージ

マイクロソフトなど大手のソフトウェアベンダによるネット認証は,企業に対する圧力になると同時に,個人ユーザに対して些かの配慮がなされている.Officeはデスクトップと,ノートに対するインストールは許可しているし,VisualStudioなどは,ライセンス保持者が使用する限りにおいて,インストールに制限はない.これらの配慮は数の出るソフトであるが故の余裕と言えなくもない.

MIFESは「テキスト・エディタ」である.これはコンシューマ向きとは言えないだろう.一般の方でテキスト・エディタというソフトそのものの存在が理解されるか疑問だ.さらには秀丸エディタなどは¥4,305で手に入るが,MIFESはパッケージの定価は¥29,400である.

機能的にどれ程違いがあるかというと,これが些かお寒い.バイナリ編集や,マクロ機能,ファイルの比較機能などに多少の違いはあるが,マクロなどは「凄い便利!」と感じたことは無い.データ入力などの大量入力をしている訳ではないし,プログラミングやHTMLの編集で使用する場合,マクロに頼るような事はそれ程無い.

今回バージョンアップ版を購入してインストールを始めたら,「ネット認証が必要」と出てきたので驚いた.今時テキスト・エディタを購入して使用しているユーザに対する裏切りではないのか?おまけに相変わらずのしょっぱい出来で,インストーラは自動起動しないし,インストール後のデフォルト・フォルダは,C:¥のDocuments and Settingsの下のユーザ名フォルダだ.

Windowsの設定で,私はMy Documentsは,別のドライブに設定しているが,これを読み取ることすら出来ないらしい.MIFES7は英語版のOSに入れようとしたら文字化けして使えなかった.XPに対応していると言いながら,Multi Lang対応も出来ていなかった.

このプログラムを,メインPCに入れて,ノートと,仕事用のPCに入れられないとしたら,もうMIFESは二度と買うことは有るまい.テキスト・エディタは現在では,プログラマなどの開発用ツールだ.この手のソフトは使用者限定ライセンスのような形態でしかるべきだろう.

NHKの集金対象が,世帯毎でなく,テレビ毎だと言っているのと同じくらい違和感がある.

個人で使用しているPCに複数回入れる事すら出来ないのなら,せめて箱形コピーのキー操作をもっとスマートにして欲しいし,インストーラも旧版のアンインストールくらい聞いて欲しい.Multi Langにはどうだろう...しょっぱすぎて血圧が上がりそうだ.

2007年02月18日

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Brahms Symphony No.4

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Carlos Kliber / Bayerisches Staatsochester

昨年CDショップで珍しい物がないか物色していたら,店員に「モーツァルトが欲しいのですが」と尋ねる壮年のご婦人がいた.K(ケッヘル)番号で言うと,レクイエムが626番である.多作である上に,室内楽から宗教曲,果てはオペラに至る作品群から何を求めているのだろうか.店員が絶句していると,再び同じ質問をされた.流行のモーツァルトを聴こうと思い立ったのかも知れない.

まあクラシックはなかなか入りにくいのだろう.美空ひばりならCDを20~30枚も買えばほぼコンプリートだ.クラシックは作品の多さだけではない.どの演奏家にするか,さらには指揮者とオケの組み合わせ,もっと言えば年代にまで留意しなければならない.

ブラームスの4番は私が比較的早い時期に聴いた曲で,重厚なイメージのあるブラームスの作品としては,珍しく叙情的なフレーズで有名な曲だ.曲を選ぶ時に,まだオケや指揮者による違いが判らなかったので,クラシックに造詣の深い友人にどの演奏が良いか聞いた.

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バルビローリ/ウィーン・フィル クライバー/ウィーンフィル

下の写真の左,バルビローリ指揮の録音が,この時薦められた録音だ.映画音楽のように美しい演奏なので分かり易いと言われたが,初心者に対する的確な選択だったと思い,いまでも感謝している.右のクライバーの指揮は同じウィーン・フィルの演奏とは思えないほど違う.もっとも録音年代がバルビローリのほうが13~14年も古いので,オケのメンバーも随分ちがうはずだが.

現在の好みで言うとヴァントなどのドイツ伝統派の指揮が好みだが,このバルビローリの録音は未だに人気の高い録音として知られている.曲目としてもブラ4は分かり易い.選択は間違っていなかった.これがマーラーやブルックナーを選んでいたら,クラシックをあきらめていたかも知れない.未だに理解できている気がしない.

冒頭のDVDはクライバーがバイエルンを指揮したものだ.最近DVDは今までPCMリニアしか音声トラックがなかったものを,DolbyやDTSのマルチチャンネルを収録して再販売しているものが多い.クライバーの演奏としてはウィーン・フィルとの演奏の方がずっと良いが,踊るような指揮姿が見られるのは,DVDならではの良さだ.

私はこの友人の推薦を感謝し,自分も初心者に聞かれた場合に,あまり大向こう受けするような録音は薦めず.分かり易く,且ついつまでも聞くことの出来る演奏を薦めるように心懸けている.

2007年02月17日

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オルフ "カルミナ・ブラーナ"

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ヨッフム指揮 "Carmina Burana"

その曲が,20世紀の作曲家オルフが作曲した世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」であると判るまでに3年もかかってしまった.恐らく,この曲の冒頭と,掉尾を飾る「運命の女神よ」を聴いたことが無い人は居ないのではないだろうか.映画,ドラマ,スポーツ中継といったありとあらゆるメディアで引用され,その頻度から言えば,今日ではベートーヴェンの5番を凌駕するであろう.

何処かで耳に挟んだ曲がなにか探すのは,クラシック音楽の楽しみの一つである.繰り返し聴いた曲ならばいざ知らず.余程のクラシック通であっても,曲の一部を聴いてなにか言い当てるのはなかなか難しい.ましてクラシックは口や鼻歌で表現できない場合も多い.

メロディーが無く,コードだけで表現されている部分などは,歌で表現するのは極めて難しい.そこで自分の勘を頼りに,曲の感じや,時代性を探り,思い当たる曲を聴いてみたり,引用している映画やCFのサウンドトラックを探してみたり.大変な努力を強いられる.今ほど便利なサービスや,ネットワークの無い時代には更に難しかった.

まだクラシックを聴き始めの頃は,こういう事が頻繁にあった.ブラームスの弦楽六重奏曲一番の第二楽章,チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第一番の「アンダンテ・カンタービレ」などは,そうやって探した曲だ.今は有名な曲のさわりだけ入れたようなCDもあるので,探すのは楽だろう.

この曲に関して言えば,作曲手法が非常に古く,合唱もユニゾンなので,比較的古い時代だと思ってしまった.最初の印象ではヴェルディのレクイエムかと思ったが,これは良く知っているので,似ている部分はあるが,違う事は判った.まさか20世紀の作曲家が作った曲とは,思い至らなかった.

このCDはヨッフムがベルリン.ドイツ・オペラ管弦楽団を指揮し,オルフ自身の太鼓判を押された録音である.映画やテレビの引用も,この録音が多いようだ.世俗カンタータというその名の通り,世俗的な内容の詩篇に曲を付けたものだが,「運命の女神よ」と他の曲がどうにも結びつかない.

あまり録音の多い曲ではないし,名曲かと問われると,「人それぞれ」というしかない.しかし,人が運命の神の前に跪き,我が身に降りかかる運命に恐れおののく様を非常に良く表している.整理中に見つけて何気なしに聴いてみた.

全部聴くのはなかなか大変だが...

2007年02月16日

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今年も春の便りです

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早くもつくしが(拡大)

今年はやはり1~2週間早いように思えます.油断していたら早くも土筆がこんなに伸びていました.夕方にもっときれいな,出たてのものも見つけたのですが,来週チャレンジしましょう.取り敢えず本日は旬のお知らせということで.

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本当の光の具合はこんな感じ(拡大)

カメラを換えたので,いささか露出の感じが変わり,まだ適正な露光が取りにくいと,言い訳をしておきましょう.暖冬の年は雪が多い...はずでしたが,あまりに暖かく雨に成っているようです.本来なら東海,関東の太平洋側に雪をもたらす,太平洋沿岸を通る大型低気圧は今週末で,この冬5つめ.年末の爆弾低気圧も記憶に新しいところでしょう.センター試験の日もそうでした,今週の火曜も,そしてこの土日も...

そろそろメキシコの太平洋側で発生しているエルニーニョは終了しそうだということで,気候も元にもどるのでしょうか.

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冬らしい感じではない

そろそろ,被写体がいろいろ出てきそうです.新しいカメラに慣れなくては...今年の目標は出来ればツァイスのレンズを使って,日常の写真を増やしたいという事なのですが,Mマウント,もしくはFマウントのカメラで,デジタル...というのが難しく,現状ではEOS D20にマウント・アダプターを付けるのがベストでしょうか...出来ればもう少し小さいカメラが良いのですが.

今更フィルムカメラという訳にはいかないし...ましてライカのM8は手が届かない...悩ましい.

2007年02月10日

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マタイ受難曲を理解するための一冊

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マタイ受難曲 (礒山雅著 東京書籍刊)

マタイ受難曲はバッハの最高傑作であると同時に,西洋音楽の到達点であり,その後の音楽の源流であることは,2月18日2月19日の記事で書いた.しかし音楽として聴いただけでは,マタイ受難曲の本質を理解する事は出来ない.かといって,キリスト者でない私にとって,聖書の記述を「事実」として受け止め,研究している西欧の学者が書いた本は,受け入れにくいものがある.

この本は日本のバッハ研究の第一人者,礒山氏の渾身の著作で,資料も含め500ページに及ぶ大部である.西欧の書籍と異なり,宗教的な視点とは一歩引いた立場から,冷静にこの音楽作品を見つめている.その多角的な分析は,神学的視点,音楽的な分析,さらにはバッハの伝記的なアプローチに及び,詳細を究めている.

この本にして,なおマタイ受難曲の全てが語られているようには思えないところがこの曲の懐の深さなのであるが,この本を読まずしてマタイ受難曲は語れない.何故ならバッハは漫然と,聖書のマタイ伝に音楽を当てはめたのでは無く,周到な神学的なかれの解釈と,精緻を極めた音楽的技法に,彼の信仰を形而上的に投影し,さらに幾何学的に総譜に様々なイコンを彫琢している.

このような奇跡とも言えるパズルを解くことは,簡単にはできない.音楽的にも,神学的にも素人である我々がバッハを理解し,マタイ受難曲の深奥に込められた祈りを理解する為に,この本は有り難い一助となるのである.

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Nicolaus Harnoncourt指揮

このアーノンクールのマタイは,PCで自筆譜をめくりながら音楽を聴くことができる機能がついている.購入時期が古いので(Win95/MacOS8対応),今回試したら,残念ながら最新のQuickTimeでは再生できなかった.新しいバージョンが出ているのだろうか.

総譜の写真集なども探すとあるので,機会が有ればそういったマルチメディア的なアプローチを試みてはどうだろう.視角,聴覚,そして活字の資料を駆使してマタイを楽しむことは,きっと知的好奇心を満足させるに違いない.

第63曲bの合唱"この子は本当に神の子だった"の総譜に十字架が浮かび上がるようにし,さらにその真下に14の音符を並べている,こればB(2)+A(1)+C(3)+H(8)=14で自分自身の信仰を表明している.総譜の写真を入手して,はじめてこの眼で十字架が確認できたとき,肌が粟立つような戦慄を感じた.

有るかどうか分からないダビンチの暗号より,バッハの刻んだ真実のアイコンの方が余程魅力的である.

マタイ受難曲
礒山雅 著
東京書籍刊
ISBN4-487-79100-6 C0073

2007年02月03日

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Beethoven Piano Sonata No.23 "Appassionata" Vol.3

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Horowitz('59)/Emil Gilels('73)

ベートーヴェンの熱情について,3回目の今回は,1959年のホロヴィッツ,1973年のギレリスの録音について.前回紹介したCDはホロビッツの65年の演奏会復帰後,74年に再び演奏/録音活動を停止する間の録音であった.1959年の録音は57年に演奏を停止し,62年にグラミー賞を受賞する間の復帰直後である.

どうもホロヴィッツはあまり良い状態の時にベートーヴェンを録音していないようだ.とはいえ53歳,脂ののった時期の演奏であることは間違いない.やはり彼らしい派手で煌びやかな演奏であるが,72年の録音より骨太な感じがする.しかし寧ろ彼らしさが発揮されているのは72年の方だと思う.

対してギレリスの演奏は対照的なストイックさで貫かれている.どんなにロマンティックな部分も,ぎりぎりの所で一歩踏みとどまっているところは,如何にもギレリスらしい.彼の精神的な高潔さ,強さを遺憾なく発揮した演奏だろう.

「熱情」は,1802年の「ハイリゲンシュタットの遺書」のあとに始まる「傑作の森」.即ち,3番,5番,6番の交響曲を含む大作が続出する最中,1804年から翌年にかけて作曲された.「運命の動機」はこの時期の曲に繰り返し登場している.この曲は,現代のピアノとほぼ同じ機構を持った最新のピアノを贈られたことが,作曲のきっかけに成ったと言われている.

運命を受け入れたベートヴェンの闘争と,その果ての澄み切った精神の高揚を描いたこの曲は,やはり1960年代のリヒテルの2つの録音が私にはしっくり来る.胃の腑を圧されるような緊張感が,第三楽章のコーダに向かって解き放たれる,その開放感が心地よいのだ.

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Glenn Gould('67)

最後にやはりこの人を取り上げて,「熱情」についてを締めくくりたい.とかくクラシックの愛好家,批評家は型式論や,「こうあるべき」という観念論を振りかざすが,グールドの演奏には,このような議論は無用だ.作曲家の思惑を超えて,曲そのものを再構築してしまうグールドの演奏は,聴く側の感性が試される,試金石のようなものなのだ.

2007年02月01日

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1月のアクセスログ解析結果

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1月のAccess Log(参照)

2007年1月のアクセスログ解析結果をお届けします.総リクエスト数135,508,総ページ数52,021でした.PlayStation3でハイデフ・コンテンツを視聴する記事を載せてから増えているような気がします.新顔のドメインはココス諸島(CC)です.検索は残念ながらあまり面白いのは有りませんでした.ただ時々,「猫 解剖図」とか,「イルカ 解剖図」というのがあるんですが,解剖マニアでしょうか?

IE7の認証エラー表示や,鬱陶しいセキュリティ表示に関する検索も増えています.PCに詳しい人,自分でセキュリティ管理が出来る人は,IE離れがすすむのではないでしょうか.Norton Internet Security2007の起動の遅さに関する検索もかなりコンスタントにあります.

これもそろそろ別のソフトに替え時かと,考えています.ソフトを含めPCが家電化することで,ヘビーユーザには向かない環境が増えてきました.話が逸れますが,VistaはSP1が出てから買い時かもなどど考えています.

WEBブラウジングや,メールチェック用にLinuxを現行PCにインストールしようかなどと,考えています.

その内Vistaのインストール記事でも書くことに成りそうですが...