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2006年10月28日

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Beethoven Cello Sonatas

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Beethoven Cello Sonatas Rostropovich/Richter

スヴャトスラフ・リヒテルの映像作品を探している方が多いようだ.殊に純粋な音楽以外の事柄に興味がない,というか寧ろそれ以外のことを自分がすることを忌み嫌っていたリヒテルの演奏は,殆どと言って良いほど残されていない.残されていても,このDVDのように共演者がいる場合が多い.

これも共演ものに違いないが,ロストロポーヴィッチとのベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集なので,些かも価値を減ずるものではない.チェロ・ソナタという音楽形式はベートーヴェンが始祖に成っているといっても過言ではない.後にブラームスが挑戦しているが,他には殆どめぼしい作品がない.低音のチェロを饒舌なピアノが伴奏するために,曲の構成が非常に難しいためだ.

ベートーヴェンはこの難しさを,両楽器を対等に用いることで解決していると言えよう.この二人は1961年に全曲録音を行っている.映像は3年後の1964年エジンバラにおけるライブ録画で,BBCが放送用に作成した映像だ.

演奏については申し分ない,非常に緊張感のある演奏だ.スタジオで録音した61年の演奏について,二人のスケジュールが合わず,殆ど練習が出来なかったと,後にリヒテルは語っている.それが逆に緊張感のある演奏につながった様に思うが,この映像ではライブ独特の緊張感が,演奏にさらに深みを与えている.録音のバランスも良く,白黒の粗い映像だが会場の雰囲気が良く伝わっている.

このDVDには,他に録音がリリースされた形跡のない,メンデルスゾーンの変奏曲集が併録されている.固定カメラの映像なので,まるで会場で見ているような雰囲気がある.こちらは1966年モスクワでのライブのようだ.

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Live at ALICE TULLY HALL 1970 Oistrakh/Richter

さてリヒテルの演奏の映像としてもう一つは,このオイストラフとの共演である.ベートーヴェンとブラームスのソナタだ.この二人で全曲を録音して貰いたかった.ここでのリヒテルは非常に控えめに,敬愛するオイストラフの伴奏を務めている.

他には,1976年のモスクワ音楽院でのリサイタルがあり,こちらはまだ手に入れていない.かつてLDで発売された,ブランデンブルグの5番と同じくバッハのピアノ協奏曲も出ている.恐らく演奏の映像作品は現状ではこれが全てではないだろうか.

テレビで放映されたものとしては,プロジェクトXのヤマハ編,そして1984年に東京文京区の蕉雨園という明治時代の宮内大臣田中光顕伯により建設された建物で,恐らく一部の関係者を集めて行われたリサイタルの映像がある.

この映像は,NHKのクラシック・ロイヤルシートというシリーズで,「幻の東京リサイタル」というタイトルで放送された.曲目はハイドンのニ長調とロ短調のソナタ,ドビュッシーの前奏曲集第一巻,そしてアンコールに同じドビュッシーの映像から,「水に映る影」が収録されている.冒頭では鎌倉を散策する姿なども収録されており,リヒテルの貴重な映像と言えよう.

しかしながら,ベートーヴェンのソナタや,バッハの作品のリサイタルなどの映像が殆残っていないのは残念だ.

2006年10月22日

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バナナ・ケース

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バナナ・ケース(拡大)

バナナを持ち運ぶ方法は無いかと考えていて,ふとペンケースのような物があれば良いのだが,などと考え,危うく既に存在する製品を発明しそうに成ってしまった.手にとって思い起こすに,この製品はもう何年も前から有った事を思い出した.

私は早朝に出社する.社会人になってから如何なる会社の,如何なる事業所に居るときも,常に一番に出社している.近頃,集中力があり能率が良いとかで,早朝の勉強や仕事が喧伝されているが,こちらはそんなことは疾うの昔に経験的に知っていた.其れはともかく,最近頭が回転し始めるのに些か時間が掛かるようになった.

寄る年波で健康のため,糖分と油分を控えた生活をすると,脳に必要な栄養も不足勝ちになってしまう.そこで,吸収率の良い糖分(即ち脳の栄養)ならバナナだな,と思い起こし,この製品を見つけたのである.最初にこの製品を見つけたのは恐らく10年以上前だ.

なんでもバナナのカーブ,大きさの統計を取り,90%以上のバナナがこのケースに入るらしい.試しに買ってきたバナナを入れてみると,5本のバナナが全てケースに納まった.いささか大きいのは,収納の確率を上げるためにやむを得ないのであろう.

間抜けな製品に見えるが,これを使えば朝食替わりのバナナを鞄に入れることができる.勿論遠足のおやつにも大丈夫だ(出来ればお弁当の一部とした方が良いかもしれないが).

2006年10月21日

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David Oistrakh - Artist of the People? -

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Artist of the People? (Warner:WPBS-90093)

ダヴィッド・オイストラフ(David Oistrakh 1908-1974),録音や映像に残っているヴァイオリニストの中で,この人以上のヴァイオリニストを私は思いつかない.パガニーニもクライスラーも過去の人だ.伝説と較べることは出来ない.しかし,ロシアの太陽,オイストラフは実像として目の前にいた.

初めてオイストラフの映像を見たとき,思わず納得してしまった.レコードで聴いていた演奏の安定感,微動だにしないテンポ,いかなる難曲も全く苦労しているようには聞こえなかった.まさに映像における彼はまるで石像のような重さで舞台に立っていた.

しかし,彼の生きた時代は,共産党政権が絶対的な支配を行っていた,ソ連邦の暗黒の時代.芸術家は体制のプロパガンダの為の道具でしかなかった.メニューインは共産党員になった彼に,いささか屈折した思いを抱いていたようだ.音楽と人柄への傾倒と,共産主義への嫌悪が複雑な感情を生んでいたようだ.

生きるためにしたこと.彼はそのことに対して,生涯何一つ語らなかった.批判することも,自分の弁護をすることも.何一つ語ることはなかった.そしてその苦悩を音楽にぶつけることすら彼はしなかった.その広く温かい心は,シベリウスの協奏曲などに明確に顕されている.

チャイコフスキー,シベリウス,ブラームス,ショスタコーヴィッチ,如何なる時代の曲も,完全な技巧を見事な安定感でオイストラフは演奏する.メニューインやハイフェッツなど他にも技巧の優れたヴィルトゥオーゾは居た.しかし,オイストラフでなければ成らないのだ.これはホロヴィッツとリヒテルの違いに似ている.

この映像作品は,リヒテルのenigmaや,グールドの一連の作品を作った,モンサンションである.残念ながら,死後に作った作品なので,彼の人柄を深く掘り下げるには至っていない.しかし,彼の温かさを感じる事の出来る映像である.

2006年10月15日

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Urban Giants (1) - 都市の大樹 -

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藤沢の山内病院の楠(拡大)

森の巨樹は消えつつある,しかし思わぬ街中に住民に愛される大樹が稀にある.時折,そういった大樹を訪ね歩いている.藤沢のこの樹はそれ程大きいわけではないが,商店街の中の病院の敷地にあり,しかも切り通しの道路のがけの上という,難しい立地に生えている.既に15年以上のつきあいが有るので,この樹を最初に紹介しようと思う.

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藤沢の楠(拡大)

この楠は幹周りが大人手を広げ二人半ほどあり,若木の内に剪定されなかったらしく,幹が大きく枝分かれし,暴れている.切り通しの上に懸かる車道橋を覆い隠すように葉を広げ,夏場には気持ちの良い緑陰を作っている.この樹のある病院の向かいに喫茶店があり,この樹を良く見通せる席がある.

近くによって,時間があるときはこの席に座って飽きもせず眺めている.病室からは,きっと間近に見られるに違いない.入院したくは無いが,このような大きな樹の眺めは心が安まるのでは無いだろうか.

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幹を間近に(拡大)

道路近くにあった幹は一度切られたようだが,変に手が入っていないところがまた良い.やはり病院と云うこともあるのだろうか.最近は葉が落ちると云って,公園の桜が切られたりしてしまうご時世なので,大きな樹を見つけると,いつ切られるかと気が気でない.

商店街の真ん中という,ロケーションの悪さも,この樹の存在感を強調している.わざわざ出掛けるほどの偉容とは云えないが,近くに来たなら一見の価値はある.

2006年10月14日

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サボテンの植え替えその後

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サボテンの現在の様子(拡大)

さて,7月17日にサボテンの植え替えについて書きましたが,その経過報告をしましょう.現在の様子は写真の通りです.何しろ6月,7月の長雨の所為で,いささか不安がある状態で,植え替え後も暫くは雨が多く,まあ見たところ大丈夫そうですが,何しろ何事に付け時間がゆったり流れるサボテンのこと.本当に大丈夫なのか今少しの観察が必要でしょう.

いろいろネット検索をしてサボテンの植え替えを調べました.その件については7月17日の記事の通りで,元ネタが1種類しかなかったので,その通りに実行しようと思いましたが,気の短い私が二週間も待てるはずもなく.

それにサボテンは生命力の強い植物という印象がありました.更に調べを勧めると,「二週間陰干しするなんてナンセンスだ」という記事が目に留まりました.要するに,植え替え時に根を傷つけたり,本体に傷を付けるような失敗をした場合に,成功率を上げるためには有効な手段であるが,必須の方法ではないと云うことのようです.

これは私としては非常に納得のいく考えであったし,そもそも二週間も飢餓状態にする事が,本当にサボテンの植物としての生理に適っているとは思えないので,さっさと植え替えてしまいました.「みんながみんな同じ事を言っているときは疑え」というのは,ネット記事を参考にする場合の私の方針でもあります.

何故なら,一つの成功譚が真実を語っているとは限らないからです.様々な方法があって,その中の大多数なら信頼性も有るでしょうが,どれも同じ元ネタでは,成功するかも知れないが唯一無二の真実とは言えないでしょう.

ということで,Silent Networkにおけるサボテンの植え替えは,以下の手順とします.
1)サボテンを抜くときに根や,本体に傷を付けない様に注意する
2)傷がなければ直ぐに植え替えて大丈夫
3)植え替えて直ぐに水をやっても問題ない
※土は再利用しない,水はやりすぎない,弱っている場合は別の方法を考えるという前提です.

土というか,砂は買ってきたきた(新鮮な)物を使った方がいいでしょう.ブレンドも一つの手ですが,何しろ再利用や,屋外で曝された物を使うとバクテリアやカビの被害を受ける場合はある.と言うことです.

2006年10月13日

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PEARL - Janis Joplin -

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Janis Joplin 'PEARL'(1971)

Rock'n Rollが音楽のジャンルとして確立しておよそ半世紀.その間,真の女性ロッカーは唯一人,ジャニス・ジョプリンこの人を措いて他に現れていない.さらにその存在感は並み居る男性ロッカーを駆逐するばかりである.1943年山羊座生まれのシャイな女の子が,1961年,思春期に道を踏み外し家出をして6年,1967年のモントレーでフェスティバルで強烈なデヴューを飾る.しかし3年後の1970年10月,彼女は27歳の若さで謎の死を遂げる.

そのあまりに印象的な人生と,個性的な4枚のアルバムが,今もなお多くのファンを引きつけて止まない.今この記事を読んで「知らない」と思った人のほとんどが,"Move Over"や,"Cry Baby"を聴けばきっと覚えがあるに違いない.

彼女の正式なディスコグラフィーは,"Big Brother and the Holding Company","Cheap Thrills","I Got Dem Ol' Kozmic Blues Again Mama!","PEARL"の4枚で,他は死後に出された所謂「企画物」である.

ジャニス・ジョプリンを理解するのは聴くしかないが,生半可な気持ちで聴くと火傷をする.冗談ではない.此方の精神状態が不安定だったり,弱った状態で聴くと,彼女の爪を立ててのどを掻きむしられるような歌声に打ちのめされ,血を流すことになる.聴くだけで精神状態を不安定ならしめ,或いは不愉快にするような歌手は,ジミ・ヘンドリックスあたりにその片鱗が有るとは云え,他に類を見ない.

しかし受け止めることが出来れば,切ない青春の思いを感じることが出来るだろう.4枚のアルバムは,どれも出色の出来だが,白鳥の歌であるこのアルバムは代え難いものがある.

2006年10月11日

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Mosquitoがイグ・ノーベル平和賞

久しぶりに写真のない記事で恐縮です.今年のイグ・ノーベル賞の授賞式が5日にあり,高周波雑音発生装置「モスキート」を発明した英国のハワード・ステイプルトン氏が平和賞を受賞した.エスプリが効いているのは,本来若者を追い払うための高周波音が,学校で教師に聞こえない着信音として使われたことだ.

ちなみに,聴きたい方はココへどうぞ.Realaudioのファイルです.mp3に返還したファイルがいろいろ出回っていますが,変換時に周波数が変わっている可能性があります.ちなみに,環境音が入っているので,勘違いしないように,「キーン」という高周波音が聞こえればそれです.

ちなみに,一応聞こえないはずの年齢なのですが,私は完全に聞こえます.どのファイルでも聞こえますので,間違いなかろうかと.スッゲー不愉快な音ですが,なんか優越感?ってほどでも無いですが.まあもともと高周波が聞こえてしまう耳なので,以前コウモリ呼ばわりされました.イルカのクリック音もかなりハッキリ聞こえる方ですし.

その割に,人の会話の微妙な帯域で聞こえにくいところがあり,電話とかは苦手なんですが.

まあ,聞こえても一文の特にも成らない,というお話でした.

2006年10月09日

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稲の作柄はいかばかりか

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稲刈りが始まった(拡大)

北朝鮮では稲の作柄より重要なことが有るらしいが,取り敢えず境川流域でも先週から稲刈りが始まっている.週末の大荒れの天気で,稲が倒れているところも出始めているが,先週末あたりから稲刈りを始めていた農家は先見の明があるのだろうか.

稲束の干し方には各農家の方法が有るようで,写真では差し渡した横木に,二股に分けた稲束をかけている.他には立て杭に二股に稲束をかけて,藁小屋のような形に積んでいく方法や,その他にも様々な方法があるようだ.

地方に行くと,その地方で独特のやり方が決まっているように思えるが,境川流域は農家によってまちまちのようだ.朝方は少し肌寒いくらいの日があるかと思えば,この週末の様に秋とは思えないほど,日中の気温が高い日もある.また雨の降り方は熱帯のスコールのようだし,このような気候では稲の作柄が気に掛かる.

週末には運動会があちこちで行われたが,最近はお昼は教室で食べるそうだ.何でもお弁当を作れない家庭があるからだとか.そんなに競争をしたくないなら,何処かの国の様に古いタイプの共産主義国家にするしかない.

今は社会に出れば成果主義一色.競争のみが唯一の法とばかりに,企業のみ成らずお役所にまで競争が取り入れられている.子供の頃に,不平等を自覚させない純粋培養をするから,それに耐えられない者が続出してしまう.

不遇が人を強くすることが有ると言うことを認識した方が良い.

2006年10月08日

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鼻行類

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鼻行類(思索社刊)(拡大)

- 鼻で歩き,鼻で獲物を捕らえる哺乳類 - ,第二次世界大戦直後,鼻で歩く一群の哺乳類が南太平洋の島々で見つかった.ダーウィン研究所のシュテンプケ教授が解明した驚くべき動物群とその進化の様相.動物学上,今世紀最大の発見.(京都大学教授 川那部浩哉)

上記は本の帯封の記述である.ちなみに裏表紙側には,各新聞社の書評があり,朝日新聞社の書評では,「戦後,秘密核実験の事故でハイアイアイ群島が消滅したとき,同群島のダーウィン研究所も,中心的研究者だった著者も永久に失われ,本酒が鼻行類に関する貴重な唯一の報告となった.」である.

無論この本はジョークだ.この本が刊行された1987年当時,このように帯封や書評も念入りに準備され,思わず本を手に取った私は,読み終わる寸前までダマされていた.まあ,まだ若かったという事だが.それにしても実に念入りに仕組まれた本で,鼻行類全体の系統図や,学名,解剖図や生態図に至るまで用意され,大まじめに書いてあるのである.

日本ではこの手のジョークが通用するべくもなく,初版以降は帯に冗談だと判るようなコメントが書かれることになった.これは非常に残念なことである.よくよく見ると実は生態図が些か漫画チックな行動を描いていたり,読者が気づくポイントが用意されているのだが,実は解剖学や生物学に詳しい人ほどダマされやすいような工夫もしてあるそうだ.

その後,別の島で生きていた,というような続編も書かれ,その本も持っていたのだが,度重なる引っ越しで失われてしまった.実はこの本も買い直した物で,第八刷である.今もこの本が刊行されているのか知らないが,私の知る「奇書」中の奇書である.

本来なら,ここは著者の意を酌んで,実際の話の様に紹介すべきであったのだが.ネット・ハビタットにはお節介な住人が居て,「こいつは解っていない」などと言われるのも酌なので,良質のジョークで有ることを敢えて明かして紹介させていただいた.

知的な遊びとしては,非常に上質で,翻訳もあのコンラート・ローレンツの「ソロモンの指輪」を翻訳した,日高敏隆氏と,やはり早川の科学本や,日経サイエンスで翻訳をしている羽田節子氏で,用語や字句も適切な科学用語が使用されている.進化論や動物の生態学に興味のある方は是非本書を探して読んで欲しい物だ.

日本でもこういうジョークを真剣に出来る環境が出来ることを祈ってやまない.

2006年10月06日

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The Harder They Come - Jamaicaの現実 -

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The Harder They Com(KKDS-309紀伊國屋書店)

"Jamaica","Reggae"を日本人に知らしめたのは,Bob Marleyでは無い.実はそのやや後の世代になる,Jimmy Cliff(ジミー・クリフ)が主演した映画,「The Harder They Come」である.1972年に公開されたこの映画は,当時知られていなかった,Jamaicaの人々の暮らしを,まるでドキュメンタリーの様なリアリティーで描き出した.

このDVDを紹介するならば,movieカテゴリーで書くのが,映画に対する敬意の表し方として妥当なのだろう.しかし,この映画は作品の質以上に,ジミー・クリフの音楽によって,見る者に強く印象を与えたのである.

脚本は,捕まらない強盗殺人犯として有名になった実在の人物をモデルに描かれている.資料が手元に見あたらなかったので,確認できなかったが,ボブ・マーリーの「I Shot the Sheriff」も,この話が元になっていたように記憶している(違ったか?).

しかし,それ以上にまるでジミー・クリフその人の半生を見ているかのような,妙な実在感が見る者の胸に迫る.ボブ・マーリーが嘗て語っていたように,一曲録音して20ドルというJamaicaの音楽産業の現実.職を求めてキングストンを徘徊する若者.

救いはジミー・クリフの笑えるほど前向きな歌である.タイトル・ロールに成っている,The Harder They Comeも笑えるような歌詞でないが,その音楽は実に明るい.Queenの時にも書いたが,アイドル崩れのつまらないドラマに「I can see clearly now.」が使われて,些か憮然とした気持ちになっている.

まあドラマによってジミー・クリフを知ったとしても良いだろう.しかし,是非,この映画のサウンドトラックでも聴いて貰いたいものだ.歌詞がディランの「Blowin' in the wind」を彷彿とさせる「Many River to Cross」や,「You can get it, if you really want.」などは,Reggaeのイメージを一新してくれる事だろう.

今や老人になったJimmy Cliffが,インタビューで続編にやる気満々なのが気になる.

2006年10月04日

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香箱組んで昼寝して(15) - 涙が止まらない -

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本日のぴーすけ(拡大)

時々ぴーすけの涙が止まらなくなる.この件に関しては医者もろくな対応はしてくれない.眼と鼻を繋ぐ涙管が詰まるのは,猫には良くある事らしい.ティッシュで拭うと良く判るが,猫の涙は非常にべた付いている.捕食者なので,瞬きをあまり頻繁にしては狩りに影響するからだろうか.

涙が出ていても,取り立てて健康に影響が有るわけではない.ただ見た目が甚だよろしくないし,べたついた涙に埃がついたりすると衛生上も宜しくないだろう.というわけで,ぴーすけには迷惑な話だろうが,構わず拭ったり,薬を点したりする.

猫に迷惑だろうが構うことではない.いつも涙を流されては,此方の精神衛生にも甚だ宜しくない.猫だの女性だのというのは,にゃぁにゃぁ鳴いている分にはそれが仕事だとも思うが,黙って涙を垂らされたりするとギョッとするものだ.

さて我が家では米国製のオプティクリアを使っているのだが,この妙に高い猫様向けの点眼薬は,全体どのような成分なのか,さっぱり判らない.医者に訊いてみればよいのだろうが,なんだかいささか気が引けてしまう.買い薬を使うなどと言えば,怒られそうだ.

この薬は涙焼けの除去にも効くようなので,一石二鳥だろうと思って使っている.今回は直るまでに2ヶ月も懸かってしまった.要するに詰まってから慌てて薬を点すよりは,日々気がついたときに使えば宜しいのだろうが,猫のことばかり構っても居られないのである.

2006年10月01日

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9月のアクセスログ解析結果

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9月のAccess Log(参照)

9月のアクセスログをお届けします.リクエスト総数108,733,総ページ数42,126でした.ドメインは珍しいところは有りませんが,ロシアに次いでブラジル,フランス,タイと来ています.何を見ているのでしょうか?検索は圧倒的にiTune7関連です.次はiPod関連.そしてMx Revolutionもかなりヒットしています.気になるのは季節外れの検索,青パパイヤは夏前,ガジュマルの植え替えも梅雨開けくらいですから,皆さん季節感を大事にしましょう.

マリア・カラスと夜の女王の組み合わせが何度かある.イタリア・オペラが中心のカラスに,モーツァルトを求めるのは些か的外れでは?確かに歌った記録は残っていますが,声質も合わないし,そもそもコロラトゥーラは彼女の役所ではありません.単なる珍しさだけですね.カラスが聴きたいなら椿姫やトスカ,夜の女王が聴きたいならグルヴェローバあたりが良いでしょう.

今月の秀逸.「料理 弁当 タコ・ウィンナ」引っかかった理由はまあ判りますが,これは何を検索したのでしょう?まさかタコ・ウィンナの作り方ということでは無いでしょうが.

今月は記事あたりの掲載写真を増やして,少し掘り下げたものを増やしましたが,字数が増えるのも,あまり良くないのでしょうか.Booksカテゴリーはなるべく「意外」な本を取り上げたいと思っています.