LD資産をDVDに
Tannhäuser LD(Philips)
LPからCDに変わったときはある程度は諦めがついた.アナログからデジタルへの移行なので,質の違う音源であることが判っていたし,長所も短所も明確だった.しかしLDの映像リソースについては些か閉口している.例えば以前紹介したリヒテルのENIGUMAなどは,DVDで買い直した.すぐにDVDで発売されたし,値段も3分の1ほどに成っていた.問題はDVD化されていないもの,される見込みのない物である.
あるいは,DVD化されるかもしれないが,改めて買い換えるほど食指が動かない物というのが微妙なところだ.HDD/DVDレコーダという便利な物が出てきたおかげで,コピーは可能になったが,チャプター情報は移動できない.映画などはどうでも良いが,音楽もの特にオペラなどはチャプターが無いのはつらい.(当然個人で楽しむので,この場合は問題ない.個人的な鑑賞目的によるコピーで著作権侵害が認定された判決は現状では無いはずだ.)
取り敢えず今回はバイロイト音楽祭のタンホイザーをDVDに.手順はまずLDの再生をDVDレコーダで録画.それをPCに取り込んで,LDの面替わりの切れ目を編集し,DVD用MPEG-2に変換(ここまでTMPEGEnc4.0).全ての曲にチャプターを振るのはきついので,序曲の開始位置,各幕間,最後の巡礼の合唱,計五カ所にチャプターを入れた.せっかくなので,メニューのBGMにはショルティのタンホイザー序曲を使い,それらしく仕上げ,DVDに書き込んだ(ここまでVideoStudio9).
最初にDVDに録画する時間を除いて3時間あまり.録画時間はコンテンツによるが,ワーグナーの楽劇は長い.他のリソースについて実施する自信がなくなってきた.
まごまごしている内に,メディアがHD対応になったりしてまた変更する羽目になりそうだ.最も,ハイビジョン画質のリソースがあるわけではないし,これだけ行き渡ってしまうと,暫くDVDは無くならないだろう.何しろ未だに「CDラジカセ」なる代物が発売されているくらいだ.
190分(LD5面)におよぶ大作を何とか1枚のDVDに書き込むことが出来た.テレビで再生を見てみると,多少ノイズが載っているが,もとの画像が1978年に映画フィルムで記録されたものなので,よしとするしかない.ゲッツ・フリードリッヒによる演出だが,それほど奇抜なものではなく,安心して見られるものだ.
ワーグナーの楽劇は,大戦時にヒトラーに利用されたせいか,伝統的な演出による上演はどうも御法度らしく,必ず奇妙な演出が行われるので,普通に上演された映像は貴重なのだ.
次に狙うのは朝比奈のドキュメント「交響的肖像」だ.これもDVD化されたのを確認していない.確認したら10タイトルくらい冒頭に述べた条件に引っかかりそうだ.先が思いやられる.
ちなみにDVDへの買い換え対象になっているのは,John Lennonのimagineなど.買い換えたいが出ていないのはフルトヴェングラーのドン・ジョバンニなど.
【2006年5月13日:訂正】
朝比奈の「交響的肖像」はDVDで出ていた.¥14,490もする.なんとマルチアングルらしい(グラドルのビデオみたいだ).やはりLDをDVDにコピーした方が良さそうだ.フルトベングラーのドン・ジョバンニは安かったので,グールドのゴールドベルクのDVDと一緒に注文した.