香箱組んで昼寝して(10) - 猫の社会学 -
前回,ストロボなど焚いて不機嫌な写真に成ってしまったので,撮り直し.
職場に限らず,我が家から駅への道すがら,猫社会が構築されている.今回は駅までに居る顔見知りを紹介しよう.まず我が家に一番近い場所.そば屋の向かいにあるアパート近辺にいる,白地に縞のある「小林さん」.朝早くにいそいそとねぐらに帰る処で出会う.朝帰り猫だ.
次は「信虎」と「景虎」.これは道の両側に非常に大きな空き地があり,駐車場として使われているのだが,双方がそれぞれ左右の空き地を縄張りにしている.まるで川中島のようなので,謙信と信玄の親父の字を名前にした(信虎が年寄りなので).昼下がりにお互いに領地を侵犯しようとして,いきなり出会い,凄い形相で固まっているのを何度か見た.ところが最近信虎の領地がマンション建設のため囲いがされ,工事の準備が始まってしまった.信虎とともに,景虎も消えてしまった.
産婦人科の裏に居る「お嬢」.やや長毛種が混ざっていて,いつもけだるそうに寝ている.向かいにある水道工事屋の太っちょ猫「エヘン」が,良くちょっかいを出している.エヘンは太っちょで,鼻の下にちょび髭のように黒いところがある.しかし事務所が表通りに引っ越したので最近見かけなくなった.
次はお寿司屋の「シロさん」.非常に様子の良い白猫で,アルビノっぽさが無く,眼の周りや鼻の下がピンクに成っていないので,とても美人.女性に人気がある.以前エヘンがちょっかいを出していた事もあるが,まるで相手にしていなかった.
シロさんとは私も仲が良く,自転車で通るときに「シロさん」と呼ぶと「ニャン」と応えてくれる.その様子を見ていたのか,最近は女子高生などが「シロさん」と呼んで,撫でている.
最後は外人さんの家の「かつら」.三毛なのだが,頭がおかっぱ頭のような形で黒くなっている.この家は沖縄の民家のような,コンクリの平屋で,猫が集まりやすいらしい.シロさんやエヘン,お嬢が集まって町内会を開いていることがある.
以上が我が家から駅までの猫社会だ.見えなくなった信虎と景虎が心配だ.どこかで元気にしていて欲しい.
