石敢當 - せきかんとう -
沖縄に行ったことのある人は,T字路の突き当たりに,この石で出来た札を見たことがあるだろう.今でもあちこちに有るし.新たにつけられている.「せきかんとう」もしくは「いしがんとう」と読むのが標準的な読み方で,効能は魔避けで,一致しているのだが.いわれに関しては,Webを検索しただけでも,次々と出てくる.
中には「中国の武将の名前だ」などという怪しげなのもある.が,しかし...
素直に読めば,「石に,敢えて当たるべし」である.そのまま,魔物に対し,「この石に当たれ」と,「呪」を掛けているのであろう.ところが不思議なことに,Webサイトを見た限りでは,このように素直に漢文読みをもってその謂われであるとしているところが無い.名前説には,「中国であざなに使う字としては例がない」としいる方もいるのだが.
おそらくは大衆のロマンティックな物を求める気持ちが,正論を駆逐する例なのだろう.一度伝説が出来てしまうと,真実が分かっても巷説は訂正されにくい.良い例がネス湖の恐竜の件で,一番最初に騒ぎの発端になった写真がでっち上げである事が明らかになった後も,「ねつ造が判明したのは写真であって存在そのものではない」などという不思議な理論が展開されていたり,未だに新説・珍説が出ている.(特に日本には否定したがらない傾向が強いらしい)
ちなみに私はトッペイのように,石敢當の写真を持ち歩いている訳ではない(意味のわからない人は手塚治虫の「バンパイア」を読むべし).しかし,新しいパターンを見つける度に写真に撮ってはいるが...
実は我が家の入り口は,奥まった場所に有るので,是非石敢當を貼りたいと思っているのだが,関東地方では手に入らないようだ.
とにかく.「石に敢えて当たるべし」という「呪」なのだという説を広めたい筆者であった.
素直だと思うのだが???
