moulin ムーラン
これを見て何に使う器具かご存じの方は,フランスやイタリアの料理に詳しい方であろう.主な用途はスープを作る際に,裏漉しするために使う.イタリアンでは,トマト・ソースを作るために使われることが多いようだ.
写真のムーランは非常に小さい物で殆ど一人用と言っても良い.本格的な物では,メッシュ部分を交換することで,漉したい具材に合わせる事ができる.これはイタリア製で,どちらかというとトマトの裏漉しに用途を絞った製品のようだ.ちょうどトマトの種を取り除ける大きさのメッシュがついていて,交換は出来ない.
何故このような物を買ったかと言えば,おいしいトマト・ソースを作りたかったから.ただそれだけだ.何しろ探すにのに苦労した.名前を思い出すのに苦労したし,売っていそうな店は片っ端から探した.苦労の甲斐あって見つけたのが,このチビ・ムーランだ.今ではメッシュを交換できる,大きめのボウルくらいの物も持っているが,これを見つけた時はありがたかった.
ちなみにイタリアではこのように器具を単機能にするのが好きなようだ.アスパラ専用の茹で鍋が有るのには驚いた.キッチンが広いのか,不器用なのか,どちらでしょう?
トマト・ソースはイタリアンの基本,所謂イタリア版お袋の味(マンマの味)というわけだ.日本料理で言えば出汁にあたる.簡単なトマト・ソースの作り方を紹介しましょう.
プロに聞いた方法では無いので,そういう本格的なつっこみはご遠慮願いたい.
1)トマトを湯むきして,鍋でつぶしながら煮る.(オリーブオイル少々,一人分でトマト中4つも使う!)
2)赤ワインを少々(大さじ1くらい)入れてからよく煮詰める.
3)へらで鍋を掻いたときに,鍋底が見えるようになったら,バジルを一枝.
ちなみにバジルはあまり洗わない方がいいようだ.香りがすぐに無くなってしまう.
4)少し熱したところで,ムーランで漉す.
5)漉したらオリーブオイルを少々加え,塩をひとつまみ.
茹でたてのパスタにかけると,驚くほど本格的なトマト・ソースのできあがり.
パスタはニンニクを炒めて香り付けしたオイルを絡めてから,ソースをかけるとさらに美味しくなります.
日本の酸味の少ないトマトの場合,漉した後に,バルサミコを小さじ半分程度加えると,味が締まります.漉した後はできれば再加熱は最小限に.バジルの香りが飛んでしまいます.もう一つトマトは良く加熱した方が旨味が出てくるようです.
これは,ミートソースやその他の料理に応用できるので,お試しあれ.
このカテゴリーはCuisine.イタリアならCucinaですか?この方が良かったかと後悔していますが.料理関係のうんちくを少々紹介していきます.