TMPEGEnc 4.0 XPress によるiPod用ビデオ作成
久しく待たれたTMPEGEncの最新版は,HDビデオのエンコード機能や,iPod用のH.264へのエンコードに対応している.早速iPod用に変換をしてみるとともに,Xactiで撮影した720pのHD画像も別フォーマットに変換を試みた.
上記画像は,リソースをプロジェクトに追加する際の画面である.見て判るように,字幕の選択ができる.字幕付きのDVDビデオを取り込む際に,字幕を一度画像として合成した状態の映像ソースを作るような手間が無くなった.これは非常にありがたいことだ.
出力コンテナの部分を参照してもらうと判るように,iPod用というエンコードのプロファイルが予め用意されている.取り敢えず何もパラメータを変更せずにそのままH.264に変換してみる.結果は以下の通り.
TMPEG4
フォーマット:AAC,ステレオ(L,R),48.000kHz,H.264,320x240,約1670万色
ムービーFPS:30.00
データレート:529.34 キロビット/秒
データ容量:13,213,739 バイト
拡張子:mp4
iTune6
フォーマット:AAC,ステレオ,44.100kHz,H.264,320x213,約1670万色
ムービーFPS:29.97
データレート:674.19 キロビット/秒
データ容量:16,819,411 バイト
拡張子:m4v
同じリソースをTMPEGEnc4.0と,iTune6でH.264に変換した結果である.但し,iTuneで変換するために,一度DVDで取り込んだ画像をQuickTime型式に変換している.良くわからないのは拡張子だ.確かに,H.264はMPEG-4なので,mp4でも不思議はない.何故iTuneはわざわざm4vという拡張子にするのだろう?
出力結果は,満足できるものと言えるだろう.サイズも小さくなっているし,画質も充分だ.さすがに暗がりに煙りというようなシチュエーションでは,煙の微妙な階調がつぶれているが,どんな型式にエンコードしても,iPod用のサイズに縮小した時点で無理があるだろう.それにしても,FPS30.00というのは,さすが日本人の設計したソフトと言える.
様々なエンコーダが追加されたが,最も大きく進化した点は編集画面だろう.サムネイルプレビューでフレームの移動が非常にスムーズに行える.操作も直感的に行える.これまでの編集画面よりかなり使いやすくなった.
全体的な印象で不満があるとすれば,相変わらず,アスペクト比などは,縦横入力しなければ成らない点,比率を入れているのだから横を入れたら縦は計算してくれても良さそうな物だ.それと,キャプチャ情報を取り込めるのだが,出力する際に,キャプチャーごとに別ファイルにする設定があれば,もっと使いやすかったと思う.3.0までは如何にもシェアウェア出身という感じが漂っていたが,4.0になって漸くパッケージソフトっぽさが出てきた.
さてXactiのファイルをエンコードしてみよう.
TMPEG4
フォーマット:MPEG-1 AL-II(MP2),ステレオ(L,R),48.000kHz,720x480
ムービーFPS:29.97
データレート:4000 キロビット/秒
データ容量:10,891,268 バイト
拡張子:mpg
Ulead VideoStudio9.0
フォーマット:MPEG-2ビデオ,MPEG-1 AL-II(MP2),ステレオ(L,R),48.000kHz,720x480
ムービーFPS:6000 キロビット/秒
データ容量:15,052,804 バイト
拡張子:mpg
VideoStudioの方はMPEG-2なので,いまいち比較に成らないが,VideoStudioはオリジナルより赤系の発色が強く,桜といういささかデジタルには向かない素材なので,若干つぶれが気になる.TMPEGの出力はそれに対して良く健闘している.
サイズが大きいので注意してほしい.H.264なども試みたが,桜の花びらがつぶれたりして,見られる状態には成らなかった.HD1/HD2への変換は,それを見られるコーデックが無いので,今回はパスした.
以上駆け足だが,iPodでビデオクリップを見たいユーザーには心強い味方と言えるのではないだろうか.
但し,相変わらず定期的なアクティベーションがあるのは,いかがなものか.さらにアップグレード販売で購入した場合,TMPEG3.0のライセンスは破棄されるという念の入れ様だ.この辺の執拗さは,いささか品がない気がする.


