海の”癒し”ジンベエ牧場?
2000/Aug/23
−この低俗なる記者の魂−
沖縄県読谷村の都屋漁港沖にある、ジンベイザメの生け簀を、一面でこう伝えている。大部数を誇る大新聞にしてこの低俗なる魂をなんと表現すればよいのか。
運悪く人間に捕らえられなければ、何者も遮る物のない大洋を悠々と泳ぐ世界最大の魚類の王者が、閉じこめられ、見せ物にされ慰みものにされている。
この状況が哀れでなくて何であろうか。 今の日本にはこの状況を癒しなどと言う、情けないマスコミが大手を振っている。俗や大衆に迎合する、低俗な記事としか言いようがない。哀れなのはジンベイだけではない。
(8月23日 朝日新聞)
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